01
取引するのは「電気」ではなく「供給力」
実際に売買する電力量(kWh)ではなく、必要なときに供給できる能力の価値(kW価値)を確保します。
CONCLUSION
01
実際に売買する電力量(kWh)ではなく、必要なときに供給できる能力の価値(kW価値)を確保します。
02
将来の需要見通しを基に必要量を算定し、オークションで供給力を事前に確保します。
03
落札後はリクワイアメントを守る必要があり、未達時は支払額の減額等につながる場合があります。
※制度・参加要件・評価方法は対象実需給年度や電源区分により異なります。最新の募集要綱・業務マニュアルでの確認が必要です。
BASIC
電力は、必要な瞬間に需要と供給を一致させる必要があります。しかし、発電所の休廃止や需要増加、再生可能エネルギーの拡大により、将来の供給力不足を市場任せにすると投資判断が遅れる可能性があります。
そこで容量市場では、将来必要となる供給力を前もって調達し、発電設備や蓄電池などが供給可能な状態を維持することに対して対価を支払います。
MECHANISM
概要を5つの段階で整理します。実務では電源区分ごとに登録・審査・契約・運用手続きがあります。
将来必要となる供給力と調達量を算定
設備・期待容量・区分等を確認
応札結果と需要曲線等を基に約定
実需給年度に向け供給力を維持
義務履行を評価し契約金額を精算
「落札したら自動的に固定収益」ではありません。実需給年度までの設備維持と、年度中のリクワイアメント遵守が重要です。
THREE MARKETS
| 市場 | 主に取引する価値 | 役割 | 時間軸 |
|---|---|---|---|
| 容量市場 | 供給力(kW) | 将来の供給力を確保 | 中長期 |
| 需給調整市場 | 調整力(ΔkW等) | 実需給のズレを調整 | リアルタイム~短期 |
| 卸電力市場 | 電力量(kWh) | 電気そのものを売買 | 前日~当日等 |
複数市場を組み合わせる場合は、同じ時間帯に果たす義務、充電残量、出力制約、劣化コストを同時に管理する必要があります。
BATTERY & CAPACITY
蓄電池は充電した電気を必要な時間帯に放電できるため、条件を満たせば将来の供給力として評価される可能性があります。
PROJECT CHECK
設備規模・連系・運用方針を確認し、容量市場だけでなく他市場との組み合わせまで検討します。
REVENUE LOGIC
容量市場は収益の予見性を高める要素になり得ますが、金額・落札・履行は確定ではありません。
需要曲線、応札価格、エリア条件、調整係数等により落札結果は変動します。
設備の定格容量ではなく、制度上評価される期待容量等が前提になります。
提供義務の未達は、容量確保契約金額の減額等につながる可能性があります。
容量市場の義務を優先しながら、需給調整・卸市場との運用余地を設計します。
RISK & CHECK
制度を知るだけでは投資判断はできません。設備・契約・運用・資金計画を一体で確認します。
募集要綱、電源区分、期待容量、最低容量等を確認
実需給年度までに供給開始できる工程かを確認
指令時に必要出力を継続できる運用余力を確保
テレメータ、計量、試験、報告の実務体制を確認
未達時の減額を収支モデルへ織り込む
単一市場へ依存しない運用・契約余地を確保
FAQ
電力量そのものではなく、将来の一定期間に供給できる能力、すなわち供給力の価値(kW価値)を取引します。
容量市場は将来の供給力、需給調整市場は実需給に近い時間帯の調整力、卸電力市場は電力量を主に取引します。
参加を検討できますが、期待容量、放電可能時間、計量、電源区分、対象年度の募集要綱など複数の要件確認が必要です。
単なる待機ではなく、契約した供給力を実需給年度に提供できる状態を維持し、各種リクワイアメントを満たすことが前提です。
保証されません。落札可否、契約容量、価格、義務履行、アセスメント、制度変更などにより変動します。
制度上の要件や運用制約を満たす範囲で併用を検討します。実際の運用は契約義務、充放電計画、設備劣化などを含めて設計します。
設備規模や計量単位、アグリゲーションの有無などにより検討方法が異なります。個別設備の条件確認が必要です。
設備規模、連系、運用方針、参加区分、他市場との組み合わせ、想定リスクなど、事業化の前提を整理できます。
CONSULTATION
市場制度だけで判断せず、設備・連系・運用・保守・資金計画を一体で確認します。
ご相談時点で投資・導入を決定している必要はありません。