系統用蓄電池ビジネスの成功を共に創る。

回答書の見方・蓄電池特措

「特措適用無」
を見落とさない。

工事費負担金だけでは、用地の事業性は判断できません。
託送料金・計量設備・変更条件まで、回答書の前提を読み解きます。

  • 表記の意味
  • 費用への影響
  • 確認資料と進め方
送電鉄塔と変電設備に近い造成済みの系統用蓄電池候補地

CONCLUSION

「特措適用無」は、
蓄電池特措を使わない前提です。

連系の可否そのものではなく、充電側の託送料金や計量・工事条件を左右する重要な判断材料です。

特措適用無

通常の料金・契約条件を
前提に事業性を検証

蓄電池特措による課金対象の限定を前提にできないため、充電時の料金条件を小売電気事業者・一般送配電事業者へ確認します。

意味しないこと

直ちに「連系不可」
と決まるわけではない

回答書の表記だけで可否を断定せず、料金、工事費、計量、運用、市場収益を含めて総合判断します。

制度上の考え方

資源エネルギー庁資料では、蓄電池を介した電気供給で託送料金が二重に課されることを避けるため、特措適用時は蓄電ロス分などを課金対象とする仕組みが示されています。実案件の適用可否・料金は、エリア、電圧、契約、設備構成により確認が必要です。

MECHANISM

特措がある理由を、
電気の流れで理解する。

蓄電池は、系統から受けた電気を充電し、後で放電します。特措適用時は、蓄電池へ供給された電気の全量ではなく、蓄電ロス分などを託送料金の課金対象とする考え方です。

  • 01
    充電量を把握

    系統から蓄電池へ供給された電力量を確認します。

  • 02
    蓄電ロスを算定

    ロス率は一般送配電事業者との協議値になる場合があります。

  • 03
    その他負荷を区分

    付帯負荷がある場合、区分計量器が必要になることがあります。

DOCUMENT CHECK

回答書は、金額より先に
“前提条件”を確認。

本文・別紙・覚書の記載が分かれている場合があります。単独の一文だけでなく、関連条件を横断して確認します。

回答書、地図、設備資料を机上で照合する手元
01

特措希望・適用の有無

「適用無」「希望無」などの表現と、適用条件を満たすかを分けて確認します。

02

計量方法とその他負荷

受電点計量、区分計量器、PCSや空調などの付帯負荷の扱いを確認します。

03

工事費負担金の前提

特措適用有無で工事費や計器構成が変わるか、回答金額に含まれる範囲を確認します。

04

変更条件・適用開始日

後日の変更可否、協議完了時期、適用開始月などを確認します。

確認領域見落とした場合の影響買付・契約前の確認
運用費充電側の託送料金前提が変わり、想定収益が下がる可能性料金メニュー、課金対象、運用回数で再試算
設備費計量器、配線、設計・試験などの追加費用が生じる可能性工事費負担金の内訳と事業者側設備を確認
スケジュール覚書、協議、計量設備の設計で開始時期が動く可能性申込・協議・工事のクリティカルパスを整理
契約変更一定期間、適用有へ変更できない取扱いがある対象エリア・契約区分の最新手続きを確認

PITFALLS

よくある3つの見落とし

01

工事費負担金が安いから
好条件と判断する

初期費用だけでなく、運用期間中の託送料金と追加設備を含めて比較します。

02

回答書の本文だけを読み、
別紙・注記を見ない

計量、特措、電圧変動、工期などは別紙や小さな注記に記載されることがあります。

03

後から適用有へ
変更できると考える

変更制限が設定される取扱いがあります。契約前に最新のエリアルールを確認します。

図面とタブレットを使って蓄電池候補地を確認する現地調査員

WHO SHOULD CHECK

立場ごとに、確認すべき論点が違います。

用地を売る方

回答書条件を整理し、買主へ説明できる状態にする。

用地を買う方

OPEX・追加CAPEXを含めた取得価格の妥当性を判断する。

仲介・開発担当

申込条件、変更制限、未確認事項を重要事項として共有する。

BEYOND THE DOCUMENT

回答書だけでは、用地DDは終わりません。

特措条件が整理できても、ハザード、接道、境界、騒音、法令、工期、権利関係などの確認が残ります。用地価値は複数条件の組み合わせで判断します。

ハザード・騒音基準を見る
接道、境界、周辺環境の確認が必要な系統用蓄電池候補地

FREE DESK DILIGENCE

無料DD事前診断で、
次に確認すべきことを整理。

保有資料と公開情報をもとに、回答書の注意条件と用地リスクを机上で整理します。

保有資料を送って相談する

※診断は初期的な机上確認です。最終的な連系可否、法令適合、収益、買取を保証するものではありません。

STEP 1

資料を共有

回答書、申込控え、単線結線図、土地資料など、現在お持ちの資料を共有。

STEP 2

論点を机上整理

特措、計量、工事費、工期、ハザードなど、追加確認事項を抽出。

STEP 3

次の行動を提示

電力会社への確認、再試算、現地調査、売却・預かり相談の進め方を整理。

WHAT TO PREPARE

診断前にあると
確認が早い資料

すべて揃っていなくても相談できます。まずは保有資料の範囲をお知らせください。

  • 01接続検討回答書・接続申込回答書
  • 02申込書控え・覚書・電力会社との連絡記録
  • 03単線結線図・設備容量・PCS仕様
  • 04公図・登記・地積測量図・位置図
  • 05工事費負担金の内訳・支払状況
  • 06想定運用・収支シミュレーション

FAQ

特措適用無について
よくある質問

回答書を判断する前に生じやすい疑問をまとめました。

Q「特措適用無」とは何ですか?
A

蓄電池を設置する需要場所について、託送供給等約款上の蓄電池特別措置を適用しない前提を示す表記です。連系不可を直接意味するものではありませんが、託送料金や設備費などの前提が変わるため、事業収支の再確認が必要です。

Q特措適用無なら必ず事業化できませんか?
A

表記だけで一律に判断はできません。契約区分、一般送配電事業者の取扱い、料金条件、運用計画、設備構成を確認し、収支と追加対応を個別に検証します。

Q特措適用有へ後から変更できますか?
A

取扱いはエリアや契約区分で確認が必要です。東京電力パワーグリッドの低圧向け案内では、特措適用無とした場合、接続供給開始後3年間は適用有へ変更できないとされています。

Q工事費負担金が安ければ良い案件ですか?
A

工事費負担金だけでは判断できません。託送料金、事業者側の計量・配線費、工期、運用条件を含めて総費用と収益を再試算します。

Q回答書がなくても相談できますか?
A

相談は可能です。具体的な判定には回答書、申込控え、設備仕様などが必要になるため、まず保有資料と取得状況を確認します。

Q無料DD診断では何が分かりますか?
A

回答書の注意条件、公開情報ベースの用地リスク、追加で電力会社・関係者へ確認すべき論点を整理します。最終的な契約・技術判断を保証するものではありません。

用地資料と回答書を確認しながら相談する事業担当者

LAND DD / FREE CONSULTATION

その回答書、
契約前に一度確認しませんか。

工事費負担金だけでは見えない、特措・計量・運用の論点を整理します。

制度情報に関する注記

本ページは公開資料をもとに一般的な考え方を整理したものです。特措の名称、適用条件、申込方法、料金、変更制限は、一般送配電事業者、電圧区分、契約形態、設備構成、改定時期によって異なります。実案件では最新の約款・手続き資料・個別回答をご確認ください。